世界遺産「石見銀山遺跡とその文化的景観」 銀山柵内
龍源寺間歩出口付近 栃畑谷

世界遺産推薦書 2-a)-(i) ⑤文化的景観 > [残存する景観(relict landscape)]
銀鉱山跡である銀山柵内(1-A)には、採掘の痕跡である小規模な坑口が傾斜面に開口して遺存するのをはじめ、それらに隣接して造成された平坦地には製錬及び精錬と居住に関する夥しい数の遺構群が地下に埋蔵されて遺存する。また、近代の精錬所跡も1923年の休山後は使用されなくなり、そのままの状態で放置された。これらの一群の遺跡は機能を停止した後に竹林などに覆われ、鉱山開発が行われる以前に展開していた樹林が周辺地域から浸潤し、再び遺跡の全体が深い山林に覆われた。